こんばんは。
鳥飼八幡宮宮司山内です。
台風が近づいて心配ですね。
明日まで東京の予定でしたが、東京でのスケジュールをキャンセルし、本日のフライトで職員とともに福岡へ戻ります。
遷宮事業中で境内は整備中です。
何事もありません様に。
祈ります。
近年終活という言葉を耳にするようになりました。
終活は自分の死と向き合うことですが、死生観は十人十色で、年代によって、またそれぞれの価値観により死に対する考え方や受け入れ方が違うと思います。
年齢を重ねれば、健康状態だけでなく「死」と向き合う機会が増えますが、終活を行うことで、自分の置かれている状況を客観的に把握できます。
「これまでの人生を振り返る」「残される家族のことを考える」「友人、知人、今までお世話になった人たちへの思いをつづる」「やり残したことや叶わなかった夢などを書き出す」などを行うことで、余生を通してできること、そしてできないことの整理につながると思うのです。
終活とは、若い人たちがこれから先の長い未来に対して描く人生設計とは違い、完成した作品の手直しに近い「より現実的」なものなのです。
現実的な事前準備ができてこそ、残された家族への負担も減らせるのではないでしょうか!?
人生の最終章を豊かに生きる準備。
鳥飼八幡宮がさせていただきます。
日本人の死生観では、祖先の神より生まれたものは、亡くなればまた、祖先の神の御許に帰って行くと考えられています。
日本人の魂は祖先、自分そして子孫へと永久に繋がり続けるのです。
現代では家族の形態や価値観が多様化し、家々の葬送儀礼やお墓事情も変化してまいりました。
代々のお墓が遠方にあり、お参りや清掃管理が困難、新しくお墓を建てたいが適当な場所が見つからないなど問題も少なくありません。
このような現状に対し、鳥飼八幡宮祖霊殿(神道式納骨堂)が皆さまの一助となれば幸いでございます。