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GOOD DESIGN:鳥飼八幡宮祖霊殿



みなさま、ごきげんよう。
昨日(10月20日)、宮司よりグッドデザイン賞受賞の速報と感謝の言葉を発信させていただきました。
本日はあらためて受賞に際しての所感をば。

グッドデザイン賞2021は、5835件の応募があり、1608件が受賞しました。令和2年と比較して、応募総数は1066件、受賞件数は213件も増加しました。令和3年、グッドデザイン賞のテーマは「希求と交動」だったそうです。
昨年からのコロナ禍で閉塞感が漂っていたにも関わらず多くの方が、再び人々が交わり動く、そんな未来への希望を意図したデザインをしていたのだと考えると、胸が熱くなりますね。
その中でグッドデザイン賞に選ばれたのは、誇らしいことです。

祖霊殿は”納骨堂”と紹介されています。亡くなられた方の遺骨をお納めするので、納骨堂ということで間違いはありません。
が、神道の教えや叡智をもとに建てられた祖霊殿の一面を表しているにすぎません。

「祖霊祭祀」は、仏教伝来以前、太古から日本人の精神性を支え、神道信仰の根本とされてきました。
神道式の葬式「神葬祭」や神道式の納骨堂は、珍しいものと映るかもしれませんが、日本人の精神性としては古代にまでさかのぼるものです。
祖霊殿にお骨をおさめますが、お祀りする御霊を通じて、何代も前のご先祖の御霊(祖霊)をもお祀りしています。
何代も続く御霊の系譜を、遠い将来までつないでいくのが、祖霊殿なのです。

御霊にゆっくりと休んでいただき、子孫たる私たちがたびたびお祀りし、みなが落ち着く場所とするために。そして、私たちの子孫が祭司を受け継いでいこうと考えるために、祖霊殿の空間をデザインする必要がありました。

祖霊殿に関しては、まだまだお伝えしたいことがありますが、話が長くなりますので、またの機会で。

急激に寒くなりましたので、みなさまもお体お気をつけてください!

祖霊殿の紹介は、当ホームページの祖霊殿ページ(←クリック!)から。
グッドデザイン賞の詳細は、グッドデザイン賞のページ(←クリック)をご参照ください。