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鳥飼八幡宮人形供養




おはようございます^_^


昔は医療が満足に発達しておらず、子が幼くして命を落としてしまうことが珍しくありませんでした。親は子の無事を人形(ひとかた)に託しました。ちなみに、江戸時代でも乳児死亡率は50%を超えていました。栄養不足や疫病の前に無力だった親の切実な思いを一身に引き受けていたのが人形だったのです。


人形供養の風習は古いものではありません。しかしながらその風習は「モノに感謝してきちんと手離したい」という日本人の美学を反映したものと言えるでしょう。ご本人様もしくはお子様、お孫様が、小さい頃から大切にしてきたお人形やぬいぐるみ。ボロボロになり、使わなくなったとしても、捨てるとなると抵抗があるものです。長い時間一緒に過ごし愛着がわいた人形には魂が宿るといわれています。


鳥飼八幡宮では、愛情を注いできた人形・ぬいぐるみ、厄災を引き受けてくれた人形に対し、「安らかな眠りにつくように」と大事にしていた人形やぬいぐるみを人形供養します。人形供養には、人形に宿った魂を鎮めるだけではなく、人生を共に歩み支えてくれた人形に感謝の気持ちを込めて手放したいという思いが込められているのです。


これまで鳥飼八幡宮では神社へ直接お持ちいただいてのお預かりのみでしたが、コロナウイルスの影響で参拝出来ない方、遠方の方などからのご要望もあり、郵送でのご供養を開始致しました。


コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増え、身の回りを整理する時間が出来たからでしょうか、人形供養の依頼が昨年度の10倍以上に増加しています。


まとまった時間の見通しが取れたことで、人生を立ち止まって考えるきっかけになっているのかもしれません。新しい価値観が生まれつつありますね。


人形供養の郵送での受付はこちらからです。


https://hachimansama.jp/prayer/ningyo