
おはようございます。
鳥飼八幡宮宮司山内です。
大相撲九州場所も終わり間も無く
12月です。

さて、令和7年12月3日に鳥飼八幡宮神楽殿の上棟祭が斎行されます。
神楽殿とは、神社にて、神々へ舞と音を捧げる儀式や芸能を奉納するための建物です。
笛や太鼓が響くと、そこは「神と人が向き合う舞台」となります。
學術上は、神前での舞楽・儀礼をおこなう施設として社殿構成の一部に位置づけられます。
「神楽」には「神を楽しませる=神遊び」の観念があり、喜びをもって祈りを届ける日本の感性が息づいています。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で舞った神話は、その原型として語られます。
岩戸の前に響いた笛と太鼓の気配は、時を越えて神楽殿に受け継がれています。

拝殿が「祈りの正面」だとすれば、神楽殿は「祈りの所作が息づく横顔」です。
高欄を渡る風の音や、床板を滑る光といったささやかな気配の連なりが、舞と祈りの時間を静かに編んでいきます。
そこは、舞と音が祈りへ結ばれる「神前の舞台」です。
平安の昔から今日まで、人々の感謝や願いを目に見える所作へと変え、風・光・響きとともに神と人を結び続けてきました。
四方吹放ちの開放性、高床が生む響き、入母屋の陰影――建築の細部はすべて祈りのための美です。
笛の細い糸と太鼓の低い鼓動が交わる瞬間、千年の時間がいまに重なります。
鳥飼八幡宮への参拝は、社殿、拝殿だけでなく神楽殿にも足を止め、場の静けさに耳を澄ませてください。
そこには、見えない祈りの光が確かに息づいているのです。

鳥飼八幡宮神楽殿上棟祭
令和7年12月3日午前11時より
祭典後 餅まきを実施致します。
餅まきをどなたでも参加いただけます。
たくさんの参加をお待ちしております。