みなさま、こんにちは。ごきげんよう。
先日、旧本殿木守のお話をさせていただきました。使用する木材がどれくらい古いのだろう…。
江戸時代前期、いや初期までさかのぼる可能性もあるということでした。
さて、神職も知らなかった本殿の内部はどんな感じだったのでしょうか?
八幡大神さまは当宮の場合、応神天皇、神功皇后、玉依姫命(たまよりひめのみこと)の三柱です。
ですので、本殿も三室になっており、中殿に応神天皇、左殿(向かって右側)に神功皇后、右殿(向かって左側)に玉依姫命が鎮座されておりました。
左殿と右殿が向かって逆になっているのは、お神さまから見て左側、右側という意味です。
神仏習合のため、それぞれの室の上に、それぞれのお神さまの本地仏を表す梵字(ぼんじ=サンスクリット語)が記されていた後がありました。(詳しくは、(旧本殿の歴史を感じるもの)こちらのページをご覧ください)
それぞれの部屋には、宮殿(くうでん、厨子とも)があり、その中に御神体が安置されていました。
木守に用いる木材は、本殿の柱や床材です。
そのほか、内装や外壁には多くの装飾が施されています。その部分は、今後なんらかの形でみなさんにご覧いただく予定です。
建材には、ヒノキやケヤキが用いられていますが、木守、積み木、まな板にはヒノキを用います。
当初から古材を再利用、または展示する予定でしたので、解体工事とは思えないほどの細心の作業で木材を確保。
木工所でも、釘などを取り除くための下処理に時間がかかっています。
職人さんには苦労をおかけしましたが、その分良い木材が取れました。
驚いたのは、古材を削り出したときにかすかに、木の香りがしたこと。新材とは違い、2〜3日もすれば香りは飛びますが、数百年を経ても、木は生きているんだなと。
こういった検証や作業を経て制作されたのが、旧本殿の木材を加工した「木守」です。
この機会に多くの方に、お届けできればと考えております。
ご入手できるのはMakuakeのみです。
https://www.makuake.com/project/torikai/
ぜひ、ご検討ください!
みなさまに、良きご縁のあらんことを!