
みなさん、ごきげんよう。こんにちは。
鳥飼八幡宮にはたくさんの花が植えられていますが、可愛い花たちを楽しむ季節がやってきました。
サザンカの花には、蜜を吸うためかたくさんの野鳥がやってきては、花の中をつついています。虫たちの前に鳥たちが蜜を吸うのでしょうか。
そういえば、昨日は啓蟄(けいちつ)でした。
啓蟄は虫やトカゲなどが冬眠から目覚めてゴソゴソと動き始める時、つまり春の訪れを感じられる時ですね。
二十四節気では次の春分までが啓蟄です。これからゴソゴソモソモソと色々なものが蠢き春になっていくわけですね。
花の話でしたね、今当宮では梅の花が満開です。
梅の花は天満宮付近に白梅が植えられています。
梅を愛し、梅に愛された天神さま(菅原道真公)のそばに集中しています。
筆者は、梅の花が大好きです。桜よりも断然梅派です。
現在は日本では春の花といえば桜という感じですが、かつて日本では「花といえば梅」という時期もありました。
といってもほぼ奈良時代限定のごく短い時期だったそうで、その時期以外は「花といえば桜」時代。日本人は昔っから桜が大好きだったのです。
梅は遣唐使が唐から持ち帰ったもので、いわば海外ブランドとして人気が高かったということです。
一瞬盛り上がった気持ちも、平安遷都で一気に冷静になったのかもしれません。
もはや「唐に学ぶものなどなし!」と遣唐使を廃止して国風文化発展の基礎をつくったとされる、菅原道真公が梅好きだったとは皮肉なこと。
とはいえ梅干しや梅フレーバーのお菓子などが今日に残っているところを見ると、梅の良さもしっかり生活に取り入れられているところも面白いですね。
梅といえば筆者が尊敬する高杉晋作も、梅を愛していました。
晋作のお墓がある東行庵を早春に訪れると、梅園では梅の香りが漂っていて、爽やかな気分になります。
高杉晋作は平野國臣と親交があり、晋作が筑前にやってきたときは当宮にもお参りされた、という話もあります。
平野國臣といえば、3月22日は平野國臣生誕祭を平野神社で行います。郷土の偉人ですので、お祭りにもぜひご参加くださいね。
(高野龍也)
