おはよう御座います。
鳥飼八幡宮宮司山内です。
今日は、6月1日です。
午前6時より、水無月の月次祭を斎行させていただきました。
参列の皆様と共に、皇室の安寧と国民の弥栄を祈念致しました。
本日のブログは先日の名古屋視察の続きを書きます。
今回使用する木材は、木曽ヒノキの赤身です。
職人さんに、赤身と白太について詳しく説明いただきましたので、お伝え致します。
木を切るとまるい切り口をしています、見ると芯に近い部分が赤っぽい色、外側が白っぽくなっているのが分かります。
この色の違いから「赤身」「白太」といいます。
学術的には赤身は「心材」、白太は「辺材」といいます。
木が成長するとき白太の部分の外側へと年輪が出来、成長していきます。赤身の部分は固くなり白太よりも水分は少ないです。
白太は成長する部分なので養分が多く含まれています。
赤身は乾燥したとき狂いは少なく、白太は狂いが大きくなります。
赤身の細胞には虫に食べられにくくする成分、腐りにくくする成分、香りの成分などが含まれています。一般的には赤身は腐りにくいので建物などでは雨水の掛かる場所に使われています。赤身だけで部材を作るとするとかなり大きな丸太が必要になるので大変高価で貴重なものとなります。
職人さんたちより、この木曽ヒノキの赤身の木材は、百年以上はわるくなりませんと、太鼓判をいただきました。
この度の視察で見識を深め、たくさんの学びがありました。
出来上がりが楽しみです。