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勝軍岩は要石です



みなさん、ごきげんよう。こんにちは。

今年は元日から地震が続いておりました。辰年は動くといいますが、本当にそんな年になっております。
被災された方々には、心よりのお見舞いを申し上げます。

災害に関しては、いつ何時身に降りかかるかは人知では計り知ることはできません。

できることは備えること。非常食などの準備や避難経路や避難場所の確認などは日々行なっていきたいものです。

備えには個人でできること、国レベルの対策まで様々ですが、信仰的な備えもあると考えています。

「要石(かなめいし)」という記念物をご存知でしょうか?

映画「すずめの戸締り」などで見聞きされた方もおられるかもしれません。要石は大災害を封じる重要なものとして登場しますね。

実際に神社やお寺に行くと「要石」が祀られていることもあります。何を抑え、封印しているかはそれぞれですが、地震を起こすオオナマズを抑えているという鹿島神宮と香取神宮の要石が特に有名なのではないでしょうか。

要石は、個人的には実際に災害の原因となるものを封じている大事なものだと信じています。決してないがしろにしてはならないものです。


さらに「大きな災害が起こらないでほしい」「災害の規模をできる限り小さくしてほしい」などといったみなさまの思いを寄せる依代でもあると考えています。

地震や災害を完全に押さえ込むことはできないかもしれません。日時や規模の予測もまだまだ難しいでしょう。
日ごろから要石に祈り、備えについて自らに問いかける習慣があれば、大難を小難にする可能性が高くなるはずです。

さて、当宮の表参道には、勝軍岩という巨石を表参道整備の象徴として設置しております。

これまでも将軍岩に関する思いを書いてきましたが、勝軍岩を要石として祀っている側面もあります。

地震や災害は、予言や予報に頼るのではなく、いつ、どの場所でも起きる可能性があります。
当宮へご参拝のおりには、勝軍岩の前で祈りを捧げていただければと存じます。