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御本殿のお神さまへの参拝について

【お神さまは不動ですぞ】




みなさん、ごきげんよう。こんにちは。

ただいま、表参道の整備作業を実施しております。拝殿前の作業となり、回り道を確保しておりますが、大変通行しにくくなっております。

また、拝殿正面に立ってのご参拝ができない状況になっており、ご迷惑をおかけしております。

真に申し訳ありません。

そのため、よく「お神さまに参拝できないのですか?」というご質問をいただきます。
また「ご祈願を受けることはできないのでしょうか?」とも聞かれます。

 

【光の宮を拝殿として】




いいえ、御本殿のお神さまにもご参拝はしていただけますし、ご祈願も受けていただけます。

あいにく拝殿の前には立てませんが、お神さまがいらっしゃるのは拝殿の向こうにある御本殿です。
みなさまの立ち位置は変わってしまいますが、お神さまは変わらずそこにあらせられます。

隣の光の宮にお賽銭を入れ、鈴を鳴らして、向かって右側斜めに向いていただけると御本殿の方向となります。そこで二礼二拍手一礼の作法でご参拝いただけます。

また、少し遠回りとなりますが、御本殿の背中側に立ってそこからお神さまに参拝することも可能です。
いわゆる「裏参り」というお参りの仕方ですね。

【石工や庭師の技を見ることができます】


工事中ということで少し参拝に躊躇されるかもしれませんが、逆に今こそお参りをしていただきたいと思います。

なぜかというと…。

参道の整備をしている神社の姿は、なかなか見られる機会がないからです。

今回の整備の前に、参道が整備されたのは大正時代ということです。およそ100年前ですね。
どのようにして石が加工されているか、どのように石の参道が設置されているかを実際に見る機会はそうそうあるものではありません。



さらに今回は、参道の正中(真ん中)に「あられこぼし」という手法の道が施されます。
「あられこぼし」についてはこれまでもお話ししてきましたが、熟練の職人が1日かけて30センチ組めるかどうかという難しい作業です。

その「あられこぼし」の作業を間近に見られる機会もそうそうありません。

ぜひこの機会に、日本の伝統建築、作庭の技術を目の当たりにしていただきたいな、と思います。
むしろこのチャンスはあと数日しかありません。

12月16日に表参道の竣工祭と渡初式を行います。16日の午後からは表参道も自由に往来できるようになりますので、何卒お待ちくださいませ。

【追伸:井戸も残して公開します】




先だって表参道脇に見つかった井戸は、歴史的な価値が高いという判断と、今なお毎分10リットルの水が沸いているという「生きた井戸」でもあるので、景観として残すこととなりました。(落下防止用の網を設置)

合わせてご覧いただければと思います。