先日レディフォーのクラウドファンディングにご支援いただいたみなさまへ、当宮宮司よりお礼のメールを配信いたしました。
ネットを通じてご支援いただいた方には届いたかと思いますが、直接神社にお納めいただいた方も多く、感謝の気持ちをお伝えするために、このブログに再録されていただきます。
ご覧いただければ幸いです。
【みなさまのご支援に力をいただきました】
みなさま、こんにちは。
鳥飼八幡宮宮司 山内圭司です。
みなさまの多大なご支援をいただきました「鳥飼八幡宮表参道整備プロジェクト」のクラウドファンディングが終了して一ヶ月余りがすぎました。
目標金額を大幅に超えるご支援を賜りましたことは大変ありがたく、何より、私たちの思いを知っていただいたこと、真に感謝申し上げます。
本来はすぐにでもご支援いただいた皆さまに御礼のメールをお出ししなければなりませんでしたが、参道の工事の日程や返礼品に関する日程調整をしており、遅くなりましたことをお詫びいたします。
鳥飼八幡宮は今、大きく変わろうとしています。
神道の教えは、古来より大きく変わらず今なお、日本人の美質や日本の良さを根底となる教えであり続けています。
大きく変わっているのは日本人の暮らしぶりです。気候や世界の仕組みも変わっていて、かつての神道のような考え方は、新しい時代にそぐわないような風潮もあります。
本当にそうでしょうか?
神道は日本人の日本人たるゆえんを支える大きな柱であり、価値観は揺るがず、むしろ今後はさらにその重要性は増し、世界に発信していくべきものだと考えています。
神社の在り方を最適化するということは、神道の叡智をどうお伝えし、継承していくか、ということが大きな目的の一つです。
昨年私たちは、本殿拝殿の総建替を行いました。
老朽化したとはいえ、数百年も親しまれてきた社殿を建て替えるのは、抵抗はありました。
神道の世界観を今後数百年継承していくために、二千年を超える神道と、創建千八百年という鳥飼八幡宮の世界観を、茅葺の外壁と黒漆喰の内壁で拝殿と、吉野檜を使った神明造の本殿という伝統の技で体現しました。
現在進めている表参道の整備は、大正時代に造成された道を整えるだけではありません。
杖の方、車椅子の方、ベビーカーでも参拝しやすい道をつくり、古代の山中にしつらえられた磐座(いわくら)や神籬(ひもろぎ)をイメージできる参道に生まれ変わります。
神社はもともと、複合施設として活用されていました。
神へ祈り、商いをし、出会いの場であり、節目節目を祝う場です。
当宮は「変わったことをする神社」と評されることも多いのですが、神社の元々の役割を果たすべきだと考え、実施しているつもりでした。
今回のクラウドファンディングでは、目標金額を達成したことはこの上ない喜びでしたが、私たちの思いが伝わったことに、達成感を感じております。
鳥飼八幡宮は遷宮中で、事業三ヵ年のうち二年目を迎えております。
初年で社殿、二年目で境内地の整備を行い、来年は人々が集う場づくりを行います。具体的には新しい神楽殿などを建設する予定です。
遷宮にご支援いただいた皆さまは、一緒に事業を行うパートナー、仲間だと私は考えています。
これからも折に触れて、皆さまに情報をご提供いたしますので、引き続き見守りいただき、ご意見賜れば幸いです。
一緒に未来の神社を創造しましょう!
最後に、みなさまのご多幸とご健勝を祈念し、ご挨拶にかえさせていただきます。
真にありがとうございました。
【今後の主な当プロジェクト関連日程】
(令和五年)
九月三十日 勝軍岩の設置
十月中旬 いつきの札立て発送
十月末 オリジナル御朱印・オリジナル御札発送
十一月中旬 あられこぼし施工(体験会)
十一月下旬 クロマツ植樹完了(体験会)
十二月中 表参道整備完了
(令和六年)
四月中 桜の木守送付
六月ごろ ホームページ銘板作成
夏ごろ 金属銘板作成