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「歌垣」と「縁むすびの宴」



 

こんにちは。


鳥飼八幡宮宮司山内です。


あまりの暑さに、アラートが発令されていますね。水分をきちんと摂取し、熱中症を予防致しましょう。


鳥飼八幡宮の「縁むすびの宴」は、「歌垣」を現代に合わせてアレンジした出会いの催しです。


日本には古来より自然信仰や呪的信仰が存在し、古事記や日本書紀の時代から多くの儀礼が行われてきました。歌垣とはこれまでの豊穣を祝い、未来の豊穣を願うための儀式の一つである神事であり、主に作物の芽吹く春や収穫期の秋に行われた事から、農耕儀礼として定義される。


農耕儀礼である歌垣ですが、同時に不特定多数の男女が結婚相手や恋人を求めて集まる「出会いの場」としても機能していました。呪的解釈による植物にも繁殖行為は存在するという観念から、集まった男女間における交わりも許容されていたようです。


野山や海、社寺など、歌垣が催される場所に集まった男女は、会話や飲食、歌の掛け合いを行いながら互いの関係性を深めていきました。


歌垣は農耕儀礼ではありますが、それは儀式の発端としての定義であり、日本で行われていたすべての歌垣に農耕儀礼の本質を見ることはできません。


時代の変化と共に信仰としての神事から分離し、娯楽・求婚活動としての性格が強くなっていったようです。


歌垣の具体的内容が記載されている文献や資料は少ないですが、「古事記」や「日本書紀」「万葉集」に確認がみられます。


今月の「縁むすびの宴」は今週末日曜日 827日 午後4時より開催致します。午後3時半より社務所にて受付を開始致します。受付時に祈願初穂料5000円をお納めください。


https://hachimansama.jp/local/marriage