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お神さまの和魂を感じる道



みなさん、こんにちは。ごきげんよう。

参道にどっさりと土が運ばれてきました。

この土をならして、足の悪い方でも、車椅子の方でも、ベビーカーでも参拝できるスロープの道「さかえの道」を形成していきます。



もともと、唐津街道との高低差が2〜3メートルあります。

明治通り側から見ると一目瞭然ですね。

鳥飼八幡宮は海辺の神社だったといいますから、かつての海岸段丘の上に建っていたのがお分かりかと思います。



 

表参道の石畳が浮かび上がるとかそんな問題ではなく、歩きにくい地勢の場所に神社があるということだったんですね。

海辺の高いところに神社がある、というのはシンボリックな風景です。かつては、石段を築き石畳を敷くことで歩きやすくしたのですが、今日ではもっと優しいデザインが必要なのです。

 

日本のお神さまは、自然そのもの、森羅万象の中に現れます。自然は豊饒で心地よい風情を醸し出しますが、一方で地震や台風、大雨なども引き起こします。

前者をお神さまの和魂(にぎみたま)といい、後者を荒魂(あらみたま)といいます。

 

神社はお神さまの和魂に触れられる場所です。

和魂には幸魂(さきみたま)や奇魂(くしみたま)という分け方もあります。

 

幸魂は幸運によって幸せになることをいい、また「割く」という語感と相まって、分かれて増殖していく様子を示しています。植物が実るのは幸魂によるもの、といえるでしょう。

 

奇魂は奇跡のような出来事で幸運を掴むことですが、串や櫛という言葉にも同じ音が当てられているように、力を合わせて、気持ちを一つにして、より良くしていくということを表しています。

 

話が逸れてしまいましたが、幸魂も奇魂もどちらも現代日本に必要なものだと考えています。
神社とはお神さまの和魂を体感する場所でありたいと考えています。

 

そのためには、老若男女が集いやすい場所であることが必要なのです。

 

表参道の整備は今だから、必要なことなのだと考えています。