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磐座をなぜ今建立するの?


みなさん、ごきげんよう。
本日は、このプロジェクトで建てようとしている磐座(いわくら)について、その名前候補となっている勝軍岩(仮)について、お話ししたいと考えております。写真の通り、この大きな岩を表参道に設置して磐座にしたい、というのがこのプロジェクトの核心です。



磐座とは?


磐座とは、お神さまが降臨され、鎮座される神聖な大きな岩のことです。

世界中に巨石信仰の痕跡がある古代遺跡(ストーンヘンジなど)があり、巨石・巨岩が信仰対象となっています。

我が国でも、縄文遺跡に出土した巨石信仰遺構があるかと思えば、神代からあると伝承されている磐座まであり、どれほどあるのか分からないほどです。

大きな岩だけでなく、山そのもの、落差の大きな滝、巨木なども信仰され、これらが御神体そのものとなっている神社も少なくありません。
神社という建物を建造するまでは、磐座で祭祀をしていたと言われていて、古神道というか神道の源流の一つに磐座および、磐座のある空間があるのです。

鳥飼八幡宮では、拝殿の遷宮の時にすでに巨石を用いて神聖さを醸しています。拝殿のおもては、磐座そのものです。

神道というものが、どれほど長い時間、大切にされてきたのか。そして、その気持ちを未来につなぐために、今こそ原点回帰が必要だと考えました。日本人の信仰の原点の一つは磐座ですから…。

磐座といえば、平野の真ん中にドーンとあるイメージではないですよね?

深山に分け入って、不意に広がった空間に磐座が鎮座している…。
当宮は都心にありながら、奥山のような神聖さと心地良さを再現するため、表参道を改修し、境内地全体をデザインしています。

巨石信仰と神道


巨石の遺構はさまざまな都市伝説に結び付けられるように、さまざまなイメージを喚起します。磐座には龍神が宿る。宇宙と交信ができる。地球のエネルギーを集めらる。などなど…。こういうものを想起させる佇まいがある。これこそ、磐座の神聖さを物語ると思いませんか?

おそらく古代の日本人は、いや世界中の人は、大きな岩(磐座)を見上げ、神秘的なイメージを抱いていたと思います。巨石を仰ぎ見る素朴ともいえる信仰心は、縄文時代からあったといいます。
縄文時代は1万年以上も続き、各地に遺跡が見つかっていますが、人々が争った痕跡は見つかっていないそうです。

鳥飼八幡宮をはじめ、神社が今後も守られるためには、何よりも平穏で安定した心が最も大切ではないでしょうか。
その私たちの思いを知っていただくために、クラウドファンディングに挑戦しているのです。

さて、建立しようとしている磐座を、なぜ「勝軍岩(仮)」という名前なのでしょうか?
話が長くなりましたので、次の活動報告でお知らせいたします。

クラウドファンディングは https://readyfor.jp/projects/torikai80000 にてご支援をお願いしています。
また、社務所でも代行受付をしておりますので、ネットが苦手な方でもご支援いただけます。

よろしくお願い申し上げます!