表参道の現状
みなさま、ごきげんよう。こんにちは。
現在苦戦している当宮のクラウドファンディングのプロジェクトです💦
レディフォーさんでやっていますので、ぜひご支援お願いします。
https://readyfor.jp/projects/torikai80000
神社を含め、日本の伝統文化が継承されていくのは厳しい現状となっております。これから何百年も当宮が残っていくためには、たくさんの人に新しい鳥飼八幡宮づくりに関わっていただくことからはじめたいという思いから遷宮事業を行なっております。
今年は境内地の整備を行いますが、現在特に目立っているのが参道の石畳の道の凸凹です。

大正時代以来、100年以上整備されていないので、御神木の根っこで持ち上がり…
平成17年の福岡西方沖地震などもあって陥没していたりしてつまづきやすい道になっております。
今回の整備では、石畳の補修をするのはもちろん、お神さまと歩む道にするために、特別な工法をとろうと考えております。
「あられこぼし」とは?

それが「あられこぼし」という技術です。
あられが吹いたような風情を醸し出すため「あられこぼし」と呼ぶのですが、これは全て自然石を並べたものです。
自然石の平らな面を上にして、その形に合わせてほかの石を並べてびっしりと敷き詰めるという工法です。モルタルや漆喰で固めるのではなく、土の中に打ち込むので、石の並び目が真っ直ぐでタイルのようだったり、ある石を中心に縁を描くように敷き詰めると、あられこぼしの風情は出ず、また石が抜けやすくなるということです。
石の一つ一つを当てながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤をしながら作業を進めるそうです。
庭師の中でも最も高度な技術といわれ、京都の桂離宮のように重要文化財級の建物や庭園に用いられています。
当宮の場合、参道に全面的に施工するのではなく、お神さまが通るとされる正中線にあられこぼしを施工いたします。

桂離宮のあられこぼしは、後水尾天皇が行幸なされるときに造られたそうですが、鳥飼八幡宮ではお神さまの通り道となります。
あられこぼしの石の一個一個はそれほど大きいものではありません。写真のような大きさの石を敷き詰めます。参道でおよそ1万個の石を使う予定です。
この石は、熊本県の球磨川から職人さんが拾ってくると聞いております。

返礼品のあられこぼしの区画権とは、この石の一つの場所の権利とでも言いましょうか。石ではなく、自然石の形に合わせた範囲の権利です。
あられこぼしの道が完成した後で割り振られるため、あらかじめ「これ」とは指定できませんので、悪しからず。
また、この超絶技法のあられこぼしの体験も返礼品にございます。名だたる庭師の方が「自分もやってみたい」と参加してくださるそうですので、こちらも貴重な体験となるかと思います。体験は9〜10月ごろになる見込みです。
ご家族やお友達と参加できますのでぜひご検討ください。
それでは、皆さまに良きご縁のあらんことを!