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「いつき」のお話(2)



みなさま、ごきげんよう。
早いもので、間もなく令和5年の折り返しとなります。

「時間が経つのは早いですねぇ」とついついこぼしたくなりますが、時間の流れはこんなものです。
直近の来し方を思い煩うより、近々の行末にとらわれるよりも、中今に集中したい、と思います。

といいながら歴史という時間のつながりも重要ですね。
紡がれてほつれたりしてできたのが今ですから。

当宮の歴史を形となり、身につけられるものが、いつきの授与品です。

江戸時代初めごろの木材かもしれない、本殿の御柱、神床を加工し、御神入れの神事をしたものです。

「いつき」という名前は、斎く(いつく)という言葉が由来となっています。
斎くとは、心身を清めてお神さまに仕える、という意味です。
いつきという名詞形になると、清められてお神さまに仕える場所という意味となります。



いつきの肌守、いつきの御守、いつきの木札などは、身につけたりお祀りすることで、そのまわりが清浄に。お札立ても同様です。納める大麻(お神さま)の清浄な部屋となります。

いつくの「いつ」は「稜威」からきています。お神さまの神聖な力を「御稜威(みいつ)」といいます。
お神さまのそばで、300年以上お守りしてきたであろう古宮古材は「いつき」という名に相応しいのではないでしょうか。

永代お守りいただける授与品です。そしてもう二度とつくる事ができません。

ぜひ、この機会に受けられてください。

そうです。間もなく今年も半年が終わるという時期です。厄祓い、疫病除けの時に受けられると良いのではないでしょうか?