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特別公開の御神宝です



みなさま、ごきげんよう。

宮司でもみたことがないと言う御神宝を今回特別に公開いたします。

遷宮を機にいろいろな発見があります。

ご神体をお守りしていたお社



 

八幡神さまは三柱のお神様ですので、ご神体をお納めする部屋は3室あり、その中央ですから応神天皇さまがおわしたお社です。

ご神体をお納めしていた部屋の中にお社があり、ご神体はその中に納められておりました。宮殿(くうでん)や厨子(ずし)ともいいます。神社やお寺を模したものです。

この宮殿は日光東照宮のような立派なつくりをしています。シロアリが入っているのか、足元がぐらぐらしており、漆や金箔もところどころ剥げていますが、美しいものです。細かな紋様は全て手書き! 初めて見た時は息を飲みました。

制作年代などは外からは確認できませんが、今後解体して修繕する予定ですので、その時に詳しいことがわかれば…、と楽しみにしています。

 

こちらは向かって右側の左殿に収められていたお社です。神功皇后さまが鎮座していたお部屋かと。お神様から見て右左ですので、対面する私たちとは逆になります。

造りが応神天皇さまの宮殿とは全然違いますね。龍の彫刻が特徴的です。こちらも制作年代はわかりませんが、お社の中にある鏡の裏には元禄四年(1691)の年号が刻まれています。宮殿もそのころに奉納されたものだったら、なかなか古いものだと考えられます。

これらの宮殿はおそらく今後も使用する予定です。お神様をお戻しする本遷座後は一般の方はもとより、一般の神社の職員でも見る機会はほとんどなくなるのが、この宮殿です。

綺麗になったらお披露目できるかどうか検討中ですが、ひとまず写真でおご覧いただきました。

ご覧いただき、ありがとうございます。