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鳥飼八幡宮の遷宮






こんにちは。


鳥飼八幡宮宮司山内です。


くどい様ですが、何度でも書きます^_^


鳥飼八幡宮の遷宮とは。


神社は神殿を新造して神々を遷すという遷宮によって、古い形体を保ちながら常に若々しい姿を見せるのです。


遷宮は、神々を美しく瑞々しい神殿でお祀りしたいという古代の人々の発想から生まれたもの。そこには、神と供に生き、命の永遠の連鎖を願う、究極の祈りと感謝が込められている。それは、まさに永遠を象徴する祭りです。


遷宮を繰り返すことで、古と今と未来が永々に繋がる。そこには、常に若々しく美しく生き、その精神を子孫へ伝えたいと願う人々の思いも重なるのです。


このらの概念を神道では、「常若の思想」と表現しています。


常若とは、常に英気が溢れた状態なのです。


神社は、自分自身を写す鏡。人間の肉体は朽ち果てども、人間の魂、エネルギーは永遠に続き、そのエネルギーは、神々と供にあり、現世で活かされている感謝の気持ちと自分が去ったあとも、子孫の繁栄、幸せを願う祈りが内包されているのではないかと考えられます。


鳥飼八幡宮では25年毎に遷宮が行われますが、25年という区切りがあることで、日本人自身の魂が蘇り、新たな気づき、新たなエネルギーが充電され、復活へ向けてのスタートすることができるチャンスではないかと思います。


それは、目にみえない心の世界ですが、日本人は、古来からそのような「見えない世界」を信じており、山や樹木、あるいは岩などの自然に神霊が宿ると考えていたことでも理解できます。限りなく神様が多いことから「八百万の神々」と表現されています。


つまり日本人の原点を表す装置がこの「遷宮」なのだと思います。「遷宮」が来るたびに思い出し新たに営みが記憶されていき、永遠に生き続けるのです。


コロナウイルスは、確実に人々の生活様式、そして心の在り方を変えました。そんな今だからこそ、日本人が守り続けこれからも伝承していく神道の概念と価値観を、あらためて思い返すことができるのではないかと考えます。


現在では、「遷宮」といえば「寄付集め」という構図になりつつあります。


しかし、私は遷宮で1番大切なことは「意識をつなぐ」ことだと思います。この「意識をつなぐ」種を植えることが出来れば、難しいと考えている寄付も集められるはずです。


 この歴史ある鳥飼八幡宮を子々孫々に継承すべく、この程改修工事を執り行う運びとなりました。昨今の世情不景気を鑑み、募財期間を5年間と致しました。何卒この趣旨ご理解賜りまして、氏子崇敬者の皆様のお力添えにより本殿改修工事建設費用の御奉賛を賜りたく御願い申し上げます。