お知らせ・ブログ

遷宮への道〜岡山の犬島編〜



みなさま、ごきげんよう♩

先だって、鳥飼八幡宮の新しいお宮の柱石の御柱(みはしら)たる石材の検分で、岡山県岡山市の犬島へと出かけました。

遷宮事業は現在、お神様が今の本殿よりお移りになられる仮の宮の工事が始まっております。遷宮事業の胎動というところでしょうか。
新しい本殿は設計、建築資材などを吟味に吟味を重ね、古から日本列島で続く信仰の姿を体現し、また体感できる場となるようにデザインされています。

そのデザインを、構成する資材の肝となるのが、石です。
岡山県の犬島は、瀬戸内御影石の産地で、大阪城の蛸石(大石)や江戸城などの石垣にも使われています。

犬島石の特徴の一つは、大きな石が採取できることです。
写真の石は地表からの高さは4.5mもあります。大きさや色や模様も見事ですが、これでも遷宮の柱石となるには、小さいのです。

ちなみにこの石の柱は、丁場(採石場)の方が、丁場の隅に試しに立てたもの。数千年前に建造されたストーンヘンジ、柱状列石のようにも感じられますね。

石はお神様(尊いもの)の依代(よりしろ)という認識は、私たちのDNAに組み込まれているのです。