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意識と熱をつなぐ




こんにちは。鳥飼八幡宮宮司山内です。


鳥飼八幡宮の境内は七五三の祈願や参拝も増えつつあり、少しずつですが賑わいが戻りつつあります。



当たり前の風景なのですが、とても幸せです。


人々の生活様式や価値観は確実にそして急激に変わってしまいました。しかし、人間の根幹までは変わらないと思います。喜び悲しみ怒り慈しみ愛しみ。そう、人間の本質、感情までは変わりません。


今、神社界は厳しい状況にあります。正に過渡期に差し掛かっているのです。人口が減り、個人主義が進み氏子意識はなくなり、かつてのように寄付や祈願の初穂料で成り立っている神社はほんの一握りで、脈々と受け継がれるはずのお祭りもほとんどの神社が縮小傾向にあります。毎年1000社の神社が消滅しているのが現実なのです。神社にあまり縁がなく、興味を持たない方も神社に足を運ぶきっかけになり、いろんな人の交流で新しいプロジェクトやビジネスが生み出され、人も地域も活性させたいとの思いがあります


この生活様式や価値観の変化こそが、日本人が何千年ものあいだ大切に守り続け、これからも伝承していく神道の概念と価値観を、あらためて思い返すきっかけになるのではないかと考えます。


今、鳥飼八幡宮が人々に適切に提示し、琴線を揺さぶる事が出来れば「意識や熱を繋ぐ」ことが叶うはずです。


お神様はいつも皆さまの側にあり、守ってくださいます。皆さまが初詣や特別な人生儀礼の際だけでなく、当たり前にお神様に手を合わせていただけますよう努めてまいります。