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中庸





こんにちは。


今日本は、連日テレビ、新聞などのマスメディアはもちろん、SNSなどもコロナウイルス一色となっています。


江戸時代の儒学者の林羅山によって提唱された儒家神道の中に神道の極意は「中庸」にあるとあります。


神道には規律も、経典も、倫理もありません。


この世は極めて曖昧で、右に振れたら左に重心を動かし、左に振れたら右に重心を動かす。


そうやって中心に身を留めようと努力する。


それを「中庸」といいます。


今 振り子は一方に大きく振れています。それを戻そうとするとまた一方に大きく振れます。


コロナウイルスも含めてですが、今不安や絶望を感じる方がいたら少しだけ冷静に考えてみてほしいです。


明日のことなんて誰にもわかりませんし、不安や絶望はいつだって隣にいます。でも、同じように希望もすぐ隣にいるはずです。


必要以上に怯えることなく、明日はきっといい日だと思ってほしい。


明日あの人に会いたいと思うなら会いに行ってほしい。


もしかしたらそれがあなたの運命を大きく変えたり、幸せにしてくれる出来事が待っているかもしれません。


僕のような考えの人間は少ないと思います。批判的な意見の方もたくさんいらっしゃるでしょう。あくまでも個人的な意見ですからお許しください。


怯えながら日々を過ごすよりも、希望をもって穏やかに笑って日々を過ごしてほしいなと思います。


皆様の祈りをお神様に伝える仲執持ちである神職だからこそ、心よりそう願います。


今のままの自分を許し、今の自分を手放す事なく、中庸に引き戻してくれるのが「神道」


今のままで良いのです。


しかし、偏った思想が芽生えたなら、少し重心を動かし取り除く。


それが「中庸」なのです。


すべてには神が宿る―。


 


古からの日本人の考え方。


偏らず、中庸、調和を目指してみてはいかがでしょう。