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朔日参りとお半参り



 神社に一番多くのご参拝をお迎えする年始の慌ただしさから、いつもの静かなご神域に戻って参りました。

 今年のお年始はなかなか厳しい天候でした。おそらく年明けから本日まで、きれいに晴れ渡ったのは1日あったかどうだか…。

 こういったお天気でしたので、初詣に行きそびれた、いつも参拝しているお宮に回れなかった、という方も多いかもしれませんね。

 日時など気にされず、いつでも思い立った時にお参り下されば、お神さまも大変お喜びになられます。旧暦のお正月と重なる節分ごろまでは、お年始のご参拝をされてもよろしいのではないかと思います。(今年の旧正月の元日は2月2日)




 年始参りは今はお正月の風習のようになっていますが、古くから「朔日(ついたち)参り」と呼びならわし、正月以外の月でも神社に参拝することもあります。
 とくに、伊勢神宮では「朔日参り」が盛んだといわれています。

 朔日はもともと、新月の日のことです。月の運行をもとにした太陰暦では、新月の日が月の初日でした。
 西洋占星術では、新月の日に願い事をするとかなう、といわれているそうです。
 朔日参りは一月を無事に過ごせたことの感謝と、次の一月の平穏を祈願したそうですが、月に一回、お神さまにきちんとお願いする日を設けるのはいいことですね。

 また太陰暦では月の半ばは「満月」ということになります。
 月はじめに打ち立てた目標にむかって、自分が向かい合えているのかな? ということを確認するために、神社へのご参拝をされてはいかがでしょうか。

 「お半参り」とでももうしましょうか。良きご縁をたくさん結んで「お仲間入り」するというような意味も込めています。

 月に二度、自分の気持ちと向き合う時間をつくられてはいかがでしょうか?
 
 氏神さまや、お近くの神社だと、それほど大変じゃないですよね? お勤め先のそばでも、出張先のお宮でも構いませんよ。
 神社にでかけて、お神さまと接する時間をたくさん作って下さい。