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終戦記念日



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蝉の声が鳴り響く中、今年もこの季節が過ぎようとしています。
今日は私達日本人にとってとても大事な日であるという事を、果たしてどれくらいの人が理解しているでしょうか?
68年前の今日、日本人は終戦・無条件降伏という建国史上最悪の屈辱を強いられる事となりました。

あの日も、今日のように夏の陽射しがジリジリと照らし、蝉の声が鳴り響いていたのでしょうか。
終戦から68年の歳月が経ちました。
戦後の復興を経て平和と言う名のもとに、私達は何不自由なく生きてきました。
そして、その結果が、年間3万人以上の自殺者を出し、年間に1千万トン以上の食べ物をゴミ箱に捨て、あれだけの事故を起こしながら経済合理主義を傘に永遠に残る核の廃棄物を生み続け、若者たちからは夢を奪い、自分だけが幸せに生きれれば良いと言う悲しい価値観がはびこり、想像力を失い、多くの命を懸けて守ろうとした国の領土すら守れず、国の威厳すら失われています。

国を守ろうと、家族を守ろうと、多くの若者たちの命が散って行き、遠い異国の地で故郷に思いを馳せながら無数の命が尽きて行きました。
空襲によって無差別に焼き殺された幼子や女や老人たちがいました。
原爆により一瞬にして街ごと焼き尽くされました。
わずか68年前です。
遥か昔の話ではありません。
現在も戦争の語り部と呼ばれる方々も沢山存命していらっしゃいます。
私達はこの同胞の尊い命の代償を無にせずに生きてきたのでしょうか。
戦争経験の無い私達は、この67年と言う歳月を遠い昔の過去にしてしまったのでしょうか。
東日本大震災ですら忘れてしまっているのではないでしょうか。

もう一度私達が考えなければいけないことは、私達が生きているこの今と言う現実は、失われた多くの尊い人命の上に成り立っているということです。
隣国では領土問題で実効支配をしようと躍起になっています。
靖国神社に参拝をすることすら咎められ、愛国心を口にすれば軍国主義だと批判されます。
この日本は私達が生まれ、そして私達の子供たちが生きていく大切な国です。
もう一度、自分たちが生きていくこの日本について一人ひとりが考えなければいけないのではないでしょうか。
毅然とした強さを持たなければいけないと思います。
相手のことを思う想像力を持たなければいけません。
国は私達一人ひとりが創り上げると言う責任感を持たなければいけません。
そのためには、私達は努力を惜しんではいけないのです。
決して諦めてはいけません。
イデオロギーや政治体制で人間社会が改善されたことが無いことは、歴史が証明をしています。

せめて、夏のこの日だけは、戦没者の慰霊と再び戦争を起こさないために祈り、黙祷を捧げながら、自分たちが生きるこの日本を考え、未来における自分たちの役割を想像することだと私は思います。

世界平和、それは全ての人類の永遠の願いです。