
みなさま、ごきげんよう。
12月13日(土)に年末の煤払いを行いました。
職員だけで行う予定だったのですが、4名の方が助っ人に馳せ参じてくださいました。
大変心強かったです!

煤払いでは、本殿の瑞垣の内も清掃いたしますので、参加者全員で修祓式(お祓い)を行いました。
最初に行ったのは、拝殿の茅葺き壁の補修です。といっても難しいことはありません。
重力で下がってくる茅葺き壁をグイグイと押し戻すだけです。作業は単純ですが、場所によって思った以上に茅が奥に入ったりするので、均等に平らに均すのはコツがいります。

人力で、手の届く範囲での作業となりますが、それでも随分と整いました。細かい茅が落ちていたのも拾って捨てさせていただきました。スッキリです。
写真では、壁に張り付いているだけのように見えますが、みなさまグイッグイッと力が入っております。

続いては瑞垣の内、本殿の外回りの清掃です。

来春で3度目のお正月を迎える本殿ですが、まとまった清掃が行えていませんでした。
日ごろの清掃は行ってはいますが、お神さまに大変申し訳ない状態。
外壁周りの埃を落とし、柱や木材の部分を水拭きいたしました。
高床の下側は手付かずだったので、さぞ埃っぽいことだろうと思っていましたが、それほどではありませんでした。
風通しが良いのでしょう。
普段は神職しか入れない場所で、写真撮影もお控えいただいている場所ですが、今回は写真を特別公開(ちょっと小さく)です。
最後は御神門ですね。
四代藩主黒田綱正公のお名前が棟札にあることから、1690年代に建造されたとされる御神門は、当宮に残る最古の建築です。
当宮の歴史を語る上で、また地域との絆という意味でも絶対に残していきたい御神門です。
屋根や軒の枯葉や埃を落として、水拭きです。御神門は常に風雨にさらされていますし、また歴史も重ねています。それを掃除していると自分の手で実感できます。

煤払いの後、拝殿、本殿、御神門は明らかに整っています。
ビフォー・アフターの写真がないので伝わりにくいのは承知ですが、嬉しかったのでアフターの写真を掲載いたします。
当日、お手伝いに来ていただいた4名様には、この日だけの特別デザイン御朱印をささやかな謝礼としてお渡しいたしました。
みなさまのお陰様で良い正月をお迎えできそうです。誠にありがとうございました。
それにしても、1年経つのは早いものですね…