お知らせ・ブログ

古事記の輪読会はじめます



〈原点回帰で、古事記を楽しもう〉

みなさま、こんにちは。

鳥飼八幡宮は祖霊殿「奥宮」、神楽殿、弁財天のお宮(仮)の完成をもって、遷宮事業が終了し、新たな時を刻みはじめます。

よりご神徳を感じていただく神社に、みなさまが集う神社に、そして日本や神道の良さが伝わる神社にしたいと考えております。

当宮の遷宮のテーマの一つが「原点回帰」。

 

神社の原点回帰といえば…、その一つは「古事記」です。
神話や神道の教えは、古事記もその基盤の一つです。

私たち職員の原点回帰のためにも「古事記を学びなおそう!」と思い立ちました。
私たちだけではなく、みなさまとともに。

そこで古事記の勉強会を催すことにいたしました。

「鳥飼八幡宮 古事記輪読会 古事記のひびき」

第1回 「名文『古事記 序文』を響かせる」

【日 時】令和7年6月11日(水) 18:30より1時間程度
【初穂料】1000円 ※会の開始時に正式参拝をしていただきます。

輪読会とは、同じ書物を同じ場所で読み、意見や考えを話す会のことです。いきなり古事記のことを議論するのは難しいと思いますので、みなで声を合わせて音読し、古事記の時代の日本語(大和ことば)を響かせる会にいたします。

リードするのは鳥飼八幡宮の神職・高野です。
古事記の内容に関してもお伝えできるように必死に勉強しております。勉強をしていく中で、それぞれの知識や感性が高まって、意見が言い合えるような「輪読会」に発展していくと楽しいだろうなぁ…。

「古事記のひびき」は1クール10回を予定しています。この10回で、古事記上巻(こじき・かみつふみ)を読み終えることになります。各回の内容は次のように予定しています。



ご参加いただける方は、鳥飼八幡宮(電話 092−741−7823)に事前にお申し込みください。
お電話でも社務所でも受け付けております。

〈なぜこのような会を開こうと思ったのか〉

古事記の上つ巻は、天地開闢から神武天皇の父君である鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)までを綴った日本神話のお話が掲載されています。

古事記が成立したのは、712年のことですから1300年以上も前のこと。その当時でさえ「大昔のことだから、よくわからない」と記された神話が今に伝わっていること。
そして、読み下し文でも頑張って読めば、なんとか意味がつながることにとても感動しています。

古事記を読んでいても文字だけならばすぐにスヤスヤと眠りについてしまいますが、声に出して読むと眠くならずに読み通せましたし、文字を目で追う時よりも「意味がわかるような気がする!」と、感動しました。

古事記とは、特に上つ巻は声に出して響かせるために編まれたのではないか? と直感が湧きました。
みなさんと高天原や神話のイメージを共有できるのではないか? そうなると面白いことになる! という直感も湧きました。

中つ巻は神話と人間の歴史の端境期、下つ巻は人の代の話(歴史)です。

日本という国は現存する最古の国であることは言うまでもありませんが、神話から歴史までシームレスにつながっている稀な国です。
日本をもっと好きになっていただくためにも、古事記の世界観を皆が持つことは重要なことだと考えています。

鳥飼八幡宮はこれから、新たな物語を紡いでいきますが、そのスタートに古事記を、みなさまと勉強することができれば幸いです。

ぜひ、ご参加ください。
お待ちしております。