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メタバース鳥飼八幡宮



みなさん、ごきげんよう。
いろいろとお騒がせしているメタバース鳥飼八幡宮です。

6月1日の公式リリースから10日あまりで、10000回以上のご利用をいただいております。

正直、どのような推移が予想もしていませんでしたので、たくさんの方にご利用いただき、とても驚いているところです。

メタバース上で、実際にある神社がほぼ同じ形態で、常設で神社を設置するのは初めてだと聞いております。メタバース上で、お祭りに参加できるサービスなどもあるそうです。
地域のことをPRするのにメタバースを活用する事例が増えていきそうです。

当宮がネット上に鳥飼八幡宮を建てたいという想いになったのは、今次の遷宮をはじめた当初からです。
今やホームページがあるのは当然で、SNSや動画など、さまざまなツールで情報発信しなければ皆様に知っていただけない時代となりました。

情報が届いてないのは、この世に存在してないのと同じ。
そんな風に感じられる時代です。
神社なんだから、そんな風潮に惑わされず、泰然自若としていなさい、という声もありますが、神道というか日本列島の信仰は「泰然自若」ではなく、積極的に新しいものを取り入れてきた歴史を辿ってきたのではないか、と感じます。

世界史の中でも最も早くから、土器をつくり始めたのは縄文時代です。およそ1万6500年前です。
食器や貯蔵用の器だけではなく、呪術の道具も焼き物で製造していました。
出土品を見て現代の私たちも畏敬の念をいだくほど。信心の中心は継承されていると思います。

仏教が伝来し寺院が建築されると、影響を受けて神殿を建てるようになります。
それまでは、巨岩や山、巨木などを御神体としていた素朴な信仰がお社を中心とした信仰になりました。
ただ、お神さまの拠り所を中心とした空間を神聖視するという考え方は変わっていません。

日本語を文字で書き表す方法が確立されると「古事記」として神話が書き残されました。
日本語の文字表記に関してはさまざまな説がありますが、古事記が古い時期に書き表された書物であることに違いはありません。
口伝を文字にしたことで、今でも私たちは当時の方々の信仰の姿を知ることができます。

児童向けに「おとぎ話」がつくられるようになると、日本の神話をベースにした物語が語られるようになります。
古事記や日本書紀に比べると、簡便な表現になりますが、小さな子供でも神話の世界に触れられるようになりました。



例を挙げるとキリがないのでこの辺りでとめますが、神道は新しいものを取り入れることで、広く知られるようになり、今も私たち日本人の心の拠り所となっているのではないでしょうか?
神道に限らず、新しいテクノロジーは新しいものを生み出すだけでなく、伝統的なものを受け継いでいくためにも活用されてきたのです。

今後、メタバースやオンラインゲームが若者向けのコミュニケーション手段の中心となっていくそうです。
いずれ神道や神社という存在を知っていただくために、メタバース神社を創建するお宮も増えていくことと思います。
大抵のお宮がホームページを持っているように。

メタバース鳥飼八幡宮は時代の流れであるとともに、多くの方、さまざまな事情のある方に神社、その中でも鳥飼八幡宮に触れてほしいという思いから創建しました。