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納骨堂を見学される皆様からの質問について



お世話になっております

鳥飼八幡宮の井手でございます

 

納骨堂を見学される皆様から、よく「神道でもお盆はあるのでしょうか」というご質問をいただきます。お盆という言葉を聞くと、仏教に限った儀式と思われがちですが、神道にもお盆があり、一年のうちご先祖様へ感謝の気持ちをお伝えする大切な行事の一つでもあります。

仏教でいう初盆は「故人が亡くなって49日を過ぎて初めて迎えるお盆」のことを差すのに対して、神道では「亡くなって初めて迎えるお盆」を差すなど多少の違いはございますが、仏教と同じように神道でもお盆という考え方は存在し、ご先祖様の御霊を祀るために、お盆の時期には祖霊舎を清めたり、季節の果物やお酒をお供えしたりします。

現代において、行われているお盆の儀式は、“日本で古くから信仰されていた神道の考え方”と“中国から伝来した仏教の考え方”が融合した部分も多く、神道のお盆も仏教と同じように行われることが多いです。

物心がついた頃から、何気なくお盆の時期にお墓の前で手を合わせ、「見守っていただきありがとうございます。おかげさまで無事に日々を過ごしております」と心の中でお話しする機会があると思いますが、神道ではこのようにご先祖様を敬い感謝することを「祖先崇拝」と呼びます。このようにお参りして感謝の気持ちを伝えることは、日本古来からある神道的な考えそのものであることを踏まえると、神道をより身近な存在として日頃から感じることができるのではないでしょうか。

皆様のご来社を心よりお待ちいたしております。