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神社でやってはならないこと?

みなさん、ごきげんよう。おはようございます。こんにちは。

神社の参拝の時に「これをすると願いが叶いやすい」とか「これをやったら参拝しても逆効果」というようなことが色々とあります。ネットで検索すると、無数に出てくるのですが、特にこの3つを気にされている方が多いようです。

○「参道の真ん中は、神様の通り道だから歩いてはいけない」

○「ペットを連れて境内に入ってはいけない」

○「手水舎で手を洗わないと失礼にあたる」

神社でのタブーということになっていますが、本当でしょうか?

私たちは、本殿左右中心の「正中線」は気にします。参道でも拝殿でも正中線をまたぐ時には、頭を少し下げる動作をします。お神様の真ん前を横切るのははばかられるからです。参拝客は真正面から写真を撮影するのも失礼だとされます。
初詣の時は正中線上に並んで真正面から参拝したいという方も多いですね。

ペットを連れられての参拝は神社によりますが、当宮では特に気にしておりません。神社に野鳥はたくさんいらっしゃっていますし、野良の猫たちも顔を見せます。おしっこやフンをされると困ります。動物が苦手な方もおられますので、配慮をしていただけたらよろしいと考えています。

手水舎で手を洗い、口をゆすぐようになったのは、一説によると太古に疫病が流行したときに、感染防止対策で取り入れられたとのことです。神社は多くの人が集まる場所だったので、手洗いとうがいを励行したんですね。
今は作法として残っていますが、お神様の前に立つ時には、綺麗にしましょうということです。
手と口を水ですすいだら、全身を清めたのと同じということです。直前に沐浴(入浴)をしてきたら手水は使わなくてもいいという考え方もできます。

というように、定説のようにいわれていることも神社によって解釈が変わり、対応も変わってくるのです。
かつては独自ルールのある神社も多く、今もしきたりや風習として残っていますね。神道というのは多くのお神様がいらっしゃいますが、信仰のあり方も多様性があるんです。

神社のタブーというのは、みなさんが心地よく参拝し、祈願するためのマナーと考えられてもいいかと。目上の方に接する時に失礼のないような振る舞いをすれば、よろしいのではないでしょうか?

ただどうしても譲れないのはただ一点、「お神様を敬う気持ちを持っていただきたい」ということです。

神社の社殿も境内もお神様のためのものです。お神様を尊崇する方が気持ちよく参っていただくために整えています。

「敬う」という気持ちを持っている方が、それを体現したものが作法ではないでしょうか。

鳥飼八幡宮では、特に信心深い方でなくても、来社された時に「神様を敬う気持ち」になっていただきたいという願いを込めて、遷宮事業を行なっています!