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神門の狛犬

みなさま、ごきげんよう。
大型の台風が温帯低気圧に変わりました。当宮では、社叢の枝が落ちる程度でさほどの被害はありませんでしたが、鹿児島宮崎では、停電が起こるなど、大変な目に遭われた方もおられます。
お見舞いを申し上げるとともに、これから大きな被害が出ぬようにお祈り申し上げます。

先日、神門の狛犬と賽銭箱を修理に出しました。
賽銭箱は12月18日の本遷座祭までに、狛犬は来年3月12日の御神幸までに帰ってくる予定です。

神門の狛犬は改めて眺めてみると、とても均整のとれた細身の体型です。
アブローラーで鍛えられたような腹筋です。。
だからと言って軽いわけではなく、神門から運び出すのにとても苦労しました。





この狛犬は奉納年がずっと分かりませんでしたが、台座の裏には、昭和32年、昭和52年に修復されたことが記録されていました。



またケースの中にあり、埃まみれだったため色々見過ごしていたものもありました。

狛犬の体や顔に渦巻きのような紋様が描かれています。体の巻毛を表したもので、巻毛紋とか毛卍紋などと言われています。
この渦巻き自体に魔除けの意味があると言われています。
不思議なことに、この紋様は日本だけでなく、世界中の獅子や神様の彫刻や絵画などでみられるそうです。

不思議ですね。

触ってみてわかったのですが、目玉はガラス製です。ガラスの丸味を再現するのは難しいと、職人さんがおっしゃっていました。
ということで、この狛犬は明治以降に造られたものだと考えられます。

現在神門の表参道側はちょっと寂しい様子です。