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鹽竈北辰神社と祖霊殿のお神様、天之御中主様。



みなさま、ごきげんよろしゅうございますか?
鳥飼八幡宮には多くのお神様がお祀りされています。

古事記ではあまたのお神様が登場しますが、最初に登場するのが天之御中主(あめのみなかぬし)さまです。
鳥飼八幡宮では境内末社の塩竈北辰神社にお祀りされているお神様です。

古事記の上つ巻は序の次に本文が次のようにスタートします。

『天地初めて發(ひら)けし時、高天の原に成れる神の名は、天之御中主神。次に高御産巣日神。次に神産巣日神。この三柱の神は、獨神と成りまして、身を隠したまひき…』
(古事記 倉野憲司校注 岩波文庫版より)

まず宇宙ができて、そこにおもむろに天之御中主さま、高御産巣日神、神産巣日神があらわれた、と記されているわけです。
全知全能の神様が宇宙を創ったのではなく、何もない宇宙に神様があらわれた。それが神道の宇宙観です。

發という文字は「発」の異体字です。何となくビッグバンを彷彿とさせますね。
最新宇宙論、量子論とも符合する書きぶりで、私たちの祖先は何かを知っていたのでは? 特別な知識を持っていたのでは? と勘ぐりたくなる記述です。

高天の原は神々の住む世界というわけではなく、「宇宙」という意味を当てています。
宇宙に突然現れたため、宇宙の根源神とか中心の神ともされる天之御中主さまは、方位除けの神ともされます。全てのお神様の祖先でもあるので、物凄いエネルギーを持っているお神様と信仰されています。

宇宙の中心におられるということで、北極星や北極星を守護する北斗七星に見立てられます。

天之御中主さまをお祀りしている神社は全国的にも珍しいので、鳥飼八幡宮にお参りの際は鹽竈北辰神社にもお参りください。
また、その年不吉な方角があったり、旅行や仕事などで方位が気になる方は、方除の祈願を受けられてはいかがでしょうか?