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神功皇后とのご縁



みなさま、ごきげんよう。

最近、八幡さまについてプレゼン資料をまとめていて、つくづく、神功皇后こと息長帯比売命は、古代の物語のヒロインと称しても過言ではないお方だなと感じます。

大いなる存在からのメッセージを受け、国の君主である夫を亡くし、お腹の子を守りながら戦いに身を投じる。行く先々で奇跡のような出来事が起こる。戦いでは敵のリーダーを許し、国の存続を認める。帰国後子を無事に出産し、子どものために政争で非常の決断をする。そしてその子は名君となり自身は100歳の長寿を全うする…。

物語の骨子を抜き出しましたが、ものすごくドラマチックです。シャーマンであり、戦士であり、政治家であり、母である…。深みのあるストーリーが思い浮かびます。

明治時代、我が国において肖像画が入った最初の紙幣には、神功皇后の肖像が描かれました。お札の顔になる人物を選ぶ際にはなんらかのメッセージが込められるものです。

国の近代化を目指し「富国強兵」「殖産興業」の時期ですから、そういったシンボルと考えられていたのかもしれませんね。

古事記や日本書紀は神話から歴史へと内容が変わっていきますが、その端境が神功皇后の項という感じもします。神功皇后が「天照太神のモデルであらせられる」「卑弥呼だ」という説もありますが…。

「史実かどうか怪しい」「朝鮮半島を征伐したなどというと、問題がある」などという風潮で、神功皇后のことはほとんど語られなくなりました。

当社は、三韓征伐に成功された神功皇后が凱旋した際、上陸して疲れたてた皇后御一行を食事で饗応し、「お腹の皇子のためにもなった」と謝礼を受けた喜びと誇りを持って、創建され続いてきました。

これからも神話や伝承を語り継いでいきたいと考えております。