お知らせ・ブログ

息長帯比売命の物語



みなさま、ごきげんよう♫
タイトルの文字が読めて、なおかつどんなお方かすぐにお分かりになる方は、とても日本神話にお詳しい方ですね。

息長帯比売命は神功皇后さまのことです。読み方はこれを機会に自身でお調べください。

写真は先日ご紹介しました神功皇后さま(ご神体)をお納めしていたお社です。最近「八幡神さまってどんなお神さまですか?」と尋ねられることがありますのでご紹介させていただきます。

とはいえ、古事記や日本書紀に記された物語まで記すと大変な文字量になりますので、そちらも割愛させていただきます。webで検索しても物語の概要はつかめられると思います。

福岡県は神社がとても多い県です。数え方にもよりますが、全国で3番目、4番目にランクされます。京都、東京を抑えての三位です。

福岡県に神社が多いのは理由がいろいろ考えられますが、古代から神話や歴史の舞台だったことは、その一つです。

例えば各地に残る天満宮は、菅原道真公が大宰府へ下向するときに立ち寄った場所、などという伝承の地に創建された神社も少なくありません。太宰府天満宮を筆頭に、水鏡天満宮や綱島天神、立帰天満宮などなど。

同じように、神功皇后にまつわる伝承をもとに創建された神社がたくさんあります。
神功皇后は、筑紫国から三韓征伐に出かけ、また筑紫国に帰還し応神天皇を出産なされます。征伐の往来の途次に立ち寄った地に、さまざまな伝承が残っているのです。
各地の八幡宮はもとより、住吉神社、宮地嶽神社、香椎宮など皇后ゆかりの神社はとても多く、その範囲は北部九州に散在しているのも特徴です。

八幡神さまは、九州発祥の信仰で次第に畿内へ浸透し、最終的には皇室「第二の宗廟」で、皇祖神とされます。
さらには源氏の氏神となり武家政権の領主にも崇敬されます。権力者有力者に支えられた、というイメージがあるかもしれません。
その一方で、日本書紀や古事記に記されていない地域伝承をもとに、地元民が信仰を守り続けてきた、さほど大きくない八幡宮も多くあるのです。
ただ八幡宮は武門の神なので、藩主や領主に手厚い支援を受けてもいました。官民に支えられてきたのが八幡宮で、当社はまさにそうやって守られてきました。

八幡さまは、皇室から一般臣民にまで崇敬された神社です。九州を舞台にした物語をもとに、九州の地を発祥とする信仰です。(続く)