鳥飼八幡宮の古宮(旧本殿)にて、御神体が鎮座する神座(かみざ=御部屋)の神床(かむとこ=ゆか)の木材を加工した、御守です。
神床は経年で色がくすんでおりましたが、きめ細やかな白い肌のお守りができました。ヒノキ材でした。
鼻を近づけると微かに木の香りが感じられるほど、新鮮な木材です。
数百年も御神体が鎮座した「いつきの肌守」には御神体の神気が封入されているのかもしれません。
「いつきの肌守」はおよそ高さ7cm、横3cmほどの御守です。
肌身離さず身につけることで、いつもお神さまに守らていることを実感していだけるお守りです。
紐を長いものにかえて、首からかけておくのもおすすめの身につけ方です。
通常お守りは一年ごとに新しくお祀りすることをお勧めいたしますが、「いつきの肌守」は永代お守りいただける御守です。
鳥飼八幡殿の古宮は言い伝えによると、黒田長政公によって建設されたお宮とされています。
江戸時代から幾度となく遷宮(増改築)した記録があり、最初の本殿は建て替えられたものと考えていましたが、今回の遷宮で調査したところ柱や壁の装飾が江戸時代初期のものということがわかり、古宮の神座の木材は最初の本殿のものという可能性が出てきました。
三百年以上も神座を支えてきた御柱の授与品は今後作ることはできないと考えます。
ぜひこの機会に受けていただいて、親から子、子から孫へとお渡していただき、みなさまの歴史の一つに加えていただくと、鳥飼八幡宮のお神さまも大変喜ばれることでしょう。